調布七福神というものがあります。
どれだけ歴史があるものかはわかりませんが、調布市内の七福神を祀る寺院を巡るものです。
開催期間は正月七日間となっています。おそらくは御朱印や七福神像等の公開がその期間だけということで、お寺の見学自体はいつでもできるのだと思います。
実際に行ってきたので、簡単な記録を残しておきます。あまり写真は詳細に残していません。
今回は概ねAコースに従いました。ただし、あまり時間の余裕がなかったので、レンタサイクルHELLO CYCLINGを活用して時間と体力を節約しています。
昌翁寺(寿老人)、明照院(弁財天)
仙川駅からスタートします。
昌翁寺は徒歩ですぐです。寿老人の像が公開されていたと思います。
明照院は少し遠いので、レンタサイクルを使いました。弁財天像は見当たらなかったのですが、実はお堂の中にあったようです。
私は以下の記事で紹介した蛇姫様の祠にも訪れました。明照院の弁財天に関連するスポットなので、コースに組み入れて損はないと思います。
西光寺(大黒天)
仙川駅まで自転車で戻り、京王線で西調布駅まで行きます(つつじヶ丘駅まで自転車で行っても良いと思います)。
西調布駅はやたらと近藤勇をアピールしています。あちこちに幟も立てられていました。
余談ですがここでラーメン猫と月に行きたかったのですが、臨時休業されていたため大鉢亭に行ってみることに。結果的には美味しかったので良かったです。すり鉢を器として提供されるラーメンということで、「スリバチ」地形好きとしてはこちらで正解だったかもしれません。
ご飯を食べたあと、徒歩で西光寺に向かいました。ここにも近藤勇像があります。お堂の中に大黒天像がありました。
庚申塔好きとして、西光寺の中の庚申塔の写真も乗せておきます。
西光寺の近くで、時代劇に出てきそうな立派な木造建築が取り壊されているのが見えてしまいました。どうも以下のあたりと関係がありそうな気がしています。いろいろな事情があるのだと思いますが、古い建物が取り壊されているのを見るのは胸が痛みます。
西光寺向かいの名主中村勘六家で歓待を受けたと伝えられている
大正寺(恵比寿神)
電車で行ってもいいのですが、調布駅から多少歩きそうなので、あえて自転車で向かいます。途中で若松稲荷神社という小さな神社を見つけました。
大正寺は池の中に恵比寿様がいらっしゃいました。恵比寿神は海神とされるので、水つながりで池にいるのでしょうか。近くにある木槌と板で叩いて音を出してから、お祈りすると良いとのことでした。
恵比寿神は七福神の中で唯一の日本の神様ということですが、仏教とのつながりはどうなっているのでしょう。かといって記紀に出てくる神様でもないので、神道での扱いがどうなっているのかも気になります。
常性寺(布袋尊)
また微妙な距離ですが、ここは京王線を使いました。調布駅まで歩きながら「あずきや 安堂」の今川焼を頂きました。京王線で布田駅に移動します。
常性寺の布袋様はおなかを撫でさせてくれました。
祇園寺(福禄寿)
レンタサイクルのポートも良い位置になかったので、歩きました。途中で國領神社に寄りました。途中で野川を渡ります。
祇園寺は広々としていて良いところでした。板垣退助縁の地のようです。福禄寿像があったと思います。
深大寺(毘沙門天)
自転車で移動しました。歩くには遠いし、かといって電車やバスもちょうど良いのがないので、自転車が楽だと思います。移動中に急に景色が変わって、一面が畑になったのが印象的でした。
地図に乗っていない庚申塔も見つけました。このあたりからストリートビューでも見えます。
ここは有名なので説明不要だと思います。元三大師の名前が多く見られましたが、京極夏彦『塗仏の宴』で語られていたことを思い出して興味深かったです。
どこに毘沙門天があるのかわかりにくかったですが、釈迦堂に祀られていました。
感想
自転車を使ってもそこそこ疲れたので、歩くとかなり大変だと思います。
始めていく場所が多く、知らない場所を訪れる良い機会になりました。
国分寺崖線の周辺を回ることができるのも面白いところです。明照院も深大寺も崖線のそばにあります。移動の際も崖線の様子がよくわかります。仙川駅とつつじヶ丘駅の間の車窓からは、崖線上に立っている住宅が、傾斜に沿って斜めに並んでいる様子がよく見えるので結構好きです。祇園寺から深大寺へ移動する際も、崖線をじっくり観察することができました。